シュッサンは突然に

娘とお嬢

2012年1月11日。
それは本当に突然やってきた。
検診では「赤ちゃんもう大きくなってるからいつ産んでもいいよ」と言われてはいたけど、まだ予定日まで10日もあるし、初産は遅れると聞いていたので「まだ産まれないよね~」と余裕かましてあちこち出かけたり動きまくったりしていた。
その日も運営しているイラストサイトが今年の1月1日で開設10周年を迎えたので、記念イラストを作成してた。
「これを描き上げるまでは産気付くわけにはいかない!!!」と必死に作成する毎日。
10日(正しくは11日深夜)にようやく完成させてサイトにもアップ完了!これでいつ産まれてもOK★と布団に入った。

そして早朝、出勤する旦那が寝ている私のところに「行ってきます」を告げに来た。
ボンヤリ頭で送り出していたのだけど、何かおかしい。
なんか、出てる気がする……
自分のお尻の辺りに触れてみると、びっしょり濡れていた。
これは!!!!!!破水!!!!!?
確かに布団入る前に「いつ産まれてもOK★」とは思ったけど、本当になるなんて!!!!!
玄関で靴を履いていた旦那を呼び止め、病院に向かうことにした。
ワンピースの下にジャージを履き、さらにバスタオルを敷いて車に乗り込んだのだけど、それでもシートを汚してしまうくらいの大量の水が出て来ていた。
病院に着いて着替えて診察を受け、羊水の量の確認(あまりに少なくなってると子が感染症にかかったりしてしまうこともあるらしい)
赤ちゃんの安全を考えて、促進剤を使うことになった。
陣痛室に通され、入るとそこでは唸り声を上げている人がいた。
自分もそのうちそうなるのか!?とビビりつつ、器具を付けたり、点滴を付けたり……
そうこうしてるうちに「朝食で~す」とご飯を持って来られた。
唸り声をあげているお隣さんにも。「食べないといい陣痛来ないから一口でも食べてね~」とかいう声が聞こえる。鬼だ!!!
まだ痛みもない私は余裕をかましてご飯もぐもぐ。
でも、そんな余裕もお昼ご飯を持って来られる頃には無くなっていた……
促進剤が効いて来たら、どんどん苦しく&痛みを感じるようになってきた。
その感覚はみるみるうちに短くなってゆき、楽な時間は5分を切るようになっていた。
そんな時に限って揚げ物のあるお昼ご飯を持って来られて「食えるか!!!」と心の中で叫びつつ痛みに耐えていた。
あと何時間こんなのが続くの……早く産ませてくれよ……
そんなことを考えていたら、お隣で唸っていた人が分娩室へ移動していった。
どうやら安産だったらしく、しばらくしたら産声が聞こえて来た。
いいなぁ~私も早く産んでスッキリしたい!!!
気がつけば、痛みが楽になる時間が1分あるかないかになっていた。
促進剤が効き過ぎてる!!!と言われ、止めることになった。
一度、間隔は5分程に落ち着いたものの、どれくらいの時間が経ったのか、私も分娩室へ移動するときがやってきた。
私が病院に来た時、陣痛室には二人の妊婦さんがいた。一人は既に出産を終えて、もう一人は私と同じ頃に陣痛に耐えていたんだけど、その人を残し、先に移動となった。
歩くのもやっとなのに分娩台にようやく乗ると、「もう全開です!!!急いで!!」とか言われる。助産師さんやら看護師さん(?)やら先生やらが急いで準備に取りかかる。
え?あの定番の「ヒーヒーフー」とかやんないの!!?とか戸惑ってるうちに「陣痛来た時にいきんでね!!」とか言われ、30分もしないうちにぽ~んと産まれてしまった。
散々立ち会いしないと言っていた旦那も、なんだかんだで立ち会い。
5時間半で生まれるという超安産でした。
これでようやく痛みから解放されるのね……
とか思ったら、傷を縫われるのがも~~~~痛くて痛くて!!!!!!
若い男性の先生(多分20代)が「叫んでもいいから動かないでね~」とか軽い口調で言って容赦なく作業をする。
散々痛み耐えたんだからもう勘弁してくれ!!!!!
ようやく終えた頃、生まれた報告の電話をかけに行っていた旦那が分娩室に戻って来た。
母と妹は一度帰ったものの、生まれる頃には戻って来ていたけど、父は仕事の関係でまだ病院に来られていなかった。
後になって知ったのだけど、父はこの出産報告の電話を受けたすぐ後に警察にしょっぴかれてしまったらしい……;
どうやら、電話を運転しながら受けたそうで、そこをたまたま張っていた警察に見つかってしまったという。初孫が生まれた日に何やってんのさ!!!!!!
何はともあれ、無事に生まれて良かった!
アップした写真は退院した日に荷物を取りにアパートへ帰って来た時に撮ったものです。
娘を凝視するお嬢。
今は猫と子は一緒に過ごすことはまだ出来ないけど、いつか仲良くしてる姿を見れたらいいなぁ~なんて思っていますvv

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